プラズマ溶射
プラズマ溶射とは?
不活性ガスの電離により発生したプラズマ炎を熱源とします。超高温、高速のフレームにより、金属はもちろん、サーメット、セラミックスなどの高融点材料においても高密度、高品質な皮膜を形成します。
プラズマジェットの温度を選択できるので、材料選択の自由度が大きく、基材と溶射皮膜の密着性が高いなどの特長があります。
プラズマ溶射の特徴
- 高温: 非常に高温(通常10,000℃以上)で溶射材料を溶融。
- 多様な材料: 金属、セラミックス、合金など多くの材料を使用可能。
- 強固なコーティング: 耐摩耗性、耐腐食性に優れたコーティングが形成される。
- 幅広い応用: 航空宇宙、自動車、医療、電子機器など多様な分野で利用。
活用例
スリーブへのセラミック溶射
耐摩耗性向上を図るために、フランジ付きスリーブへの、プラズマ溶射でCr2O3(セラミック)を溶射します。
溶射後、皮膜の研削加工を行い仕上げます。
溶射後、皮膜の研削加工を行い仕上げます。
製紙工場向け 油圧ロッド
形状寸法 | φ100×900㎜ |
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素材材質 | SUS630 |
溶射目的 | 耐摩耗 |
溶射方法 | プラズマ溶射 |
溶射皮膜 | Cr2O3 |
溶射厚 | 300μm |
仕上げ | ダイヤモンド研磨加工 |
油圧ポンプ用 駆動軸
形状寸法 | φ55 |
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素材材質 | SCM |
溶射目的 | シール部の耐摩耗 |
溶射方法 | プラズマ溶射 |
溶射皮膜 | Cr2O3 |
溶射厚 | 300μm |
仕上げ | ダイヤモンド研磨加工 |
製鐵向け ロール軸
形状寸法 | φ250×5000㎜ |
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素材材質 | SCM |
溶射目的 | ロール面の耐摩耗 |
溶射方法 | プラズマ溶射 |
溶射皮膜 | グレイアルミナ |
溶射厚 | 300μm |