動バランス調整
動バランス調整とは?
プロペラやファンなどモーターやエンジンなどの動力によって回転する物体(回転体)のアンバランスを測定・調整することです。
アンバランスが大きいと、回転時に対象物に大きな振れや振動が発生し、製品の品質が安定しません。
そのズレによって発生する振動や騒音(回転音)を低減して、回転体の性能を向上し、寿命を延ばします。
こんなお悩みを解決します
回転体などのアンバランスの修正(二面取り、一面取りなどに対応可能)
修理加工後のバランス調整
プロペラシャフトなどのバランス調整
当社で使っている動バランス測定機械
各種回転機器の動バランス測定及び修正をJIS B 0905に基づき、迅速・確実な作業を行っております。
使用機 | (株)明石製作所 製 |
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形式 | 動つりあい試験機 FH-624 |
諸元 | 重量 最大 2,000kg (10 kg以上) 回転直経 φ1,600m/m 軸受間隔距離 最大3,600m/m |
試験回転数 | 280,560,970,1640,2080rpm (重量、大きさにより最大回転試験数を決定いたします。 ) |
[軸径 φ20~250まで] |
釣合いの良さの等級
各種回転機械に関して推奨される釣合い良さの等級(JIS B 0905)
等級 | ロータの種類一例 |
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G4000 | ●剛支持されたシリンダ数奇数の船用低速ディーゼル機関(*1)のクランク軸系(*2) |
G1600 | ●剛支持された大形2サイクル機関のクランク軸系(*2) |
G630 | ●剛支持された大形4サイクル機関のクランク軸系(*2) ●弾性支持された船用ディーゼル機関(*1)のクランク軸系(*2) |
G250 | ●剛支持された高速4シリンダディーゼル機関*1 のクランク軸系(*2) |
G100 | ●6シリンダ以上の高速ディーゼル機関(*1)のクランク軸系自動車、トラックおよび鉄道車輌用機関(ガソリン又はディーゼル)の完成品 |
G40 | ●自動車用車輪、リム、ホイールセットおよび駆動軸 ●弾性支持された6シリンダ以上の高速4サイクル機関(*1) ●(ガソリン又はディーゼル)のクランク軸系(*2) ●自動車、トラックおよび鉄道車輌用機関のクランク軸系(*2) |
G16 | ●特別の要求がある駆動軸(プロペラ軸、カルダン軸) ●圧砕機の部品 ●農業機械の部品 ●自動車、トラックおよび鉄道車輌用(ガソリン、ディーゼル)機関の部品・ 特別な要求がある6シリンダ以上のクランク軸系(*2) |
G6.3 | ●プロセスプラント用機器 ●船用主機タービン歯車(商船用) ●遠心分離器ドラム ●製紙ロール、印刷ロール ●ファン ●組み立て後の航空機ガスタービンロータ ●はずみ車 ●ポンプ羽根車 ●工作機械および一般機械の部品 ●特別の要求がない中形および大形(少なくとも80mm以上の軸中心高さをもつ電動機の)電機子 ●振動に敏感でない使われ方や、振動絶縁を施してある(主として量産形の)小形電機子 ●特別な要求がある機関の部品 |
G2.5 | ●ガスタービン、蒸気タービンおよび船用主機タービン(商船用) ●剛性ターボ発電機ロータ ●計算機用記憶ドラムおよびディスクターボ圧縮機 ●工作機械主軸 ●特別の要求がある中形および大形電機子 ●小形電機子(G6.3およびG1の条件のものを除く) ●タービン駆動ポンプ |
G1 | ●テープレコーダおよび音響機器の回転部 ●研削盤のといし軸 ●特別の要求がある小形電子 |
G0.4 | ●精密研削盤のといし軸、といし車および電機子 ●ジャイロスコープ |
※ (*1)印部:ピストンの速度が9m/s 以下のものを低速、これを超えるものを高速ディーゼル機関としている。 ※ (*2)印部:クランク軸系とは、クランク軸、はずみ車、クラッチ、プーリ、ダンパ、連接棒の回転部などを含む全体をいう。 ※ 機関の完成品では、そのロータの質量は、そのクランク軸系に属するすべての質量の合計を指す。 |
現在ご使用の機械でお困りごとなどございませんか?
お困りごとがございましたら最適な改善・修理方法をご提案いたします。是非お問い合わせください。
各種動バランス調整例
レタンファン 動バランス
ブロア 動バランス
デカンタ 動バランス
クランク 動バランス
スクリューローター 動バランス
粉砕ローター 動バランス
ファン 動バランス
ファン 動バランス
ファン 動バランス
施工例
マグネットプーリーの動バランス及び研削加工
- 動バランス調整
- 研削加工
リサイクル分野にて使用されている、マグネットプーリー(磁力選別機)の軸受け部及びシール部の研削加工やプーリー本体の動バランスを施工。
動バランスの等級については、G2.5級にてバランス取りを実施、不釣り合い重量では数百グラムの物を数グラム程度までに調整を実施しており、また研削加工では、受入れ時点で、粗加工寸法(仕上がり寸法の+0.2~0.5)の軸を、仕上がり寸法の公差(+0.01~+0.015以内)で加工を実施しています。
動バランスの等級については、G2.5級にてバランス取りを実施、不釣り合い重量では数百グラムの物を数グラム程度までに調整を実施しており、また研削加工では、受入れ時点で、粗加工寸法(仕上がり寸法の+0.2~0.5)の軸を、仕上がり寸法の公差(+0.01~+0.015以内)で加工を実施しています。
お取引の流れ
01
お問い合わせ
お客様からの依頼内容をヒアリングし、写真や現物を確認し、機器の診断を行います。
02
お見積りの提示
診断結果に基づき、修理・加工費用と工期のお見積りを提出します。
03
契約の締結
お見積りに同意いただいた後、修理・加工内容、費用、納期を含む契約を締結します。
04
修理・加工の実施
契約内容に基づいて、修理・加工作業を開始します。
05
品質検査・確認
修理・加工の完了後、品質検査を行います。
06
納品・アフターサポート
品質に問題がなければ、機器を納品し、必要に応じてアフターサポートを提供します。